【3月19日 AFP】富士通(Fujitsu)研究所は18日、スマートフォン(多機能携帯電話)などで顔を撮影するだけで脈拍を測定できる技術を発表した。特別な器具を装着しなくても職場や自宅などで手軽に継続的な健康状態の記録やデータ収集が可能となる技術で、2013年度の実用化を目指すという。

 富士通研究所では血液中に含まれるヘモグロビンが緑色の光を吸収することに着目。顔の表面に無数の血管が通っていることから、血流から生じるとされる顔表面の輝度の変化を捉えて脈拍を測定する技術を開発した。

 この技術をスマホなどの内蔵カメラに搭載して顔にかざせば、最短5秒で脈拍を測定。立ち上がったり横を向いたりして顔が動いた場合には、その間のデータを自動的に除去するという。(c)AFP