【2月25日 AFP】モジラ財団(Mozilla Foundation)は24日、スマートフォン(多機能携帯電話)用OS(基本ソフト)「Firefox OS」を2013年半ばに提供開始すると発表した。アップル(Apple)のiOSとグーグル(Google)のアンドロイド(Android)が支配する市場に挑戦する。

「Firefox OS」の発表は、翌25日に開幕する世界最大規模の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress)」に先駆けて開催地のスペイン・バルセロナ(Barcelona)で開かれた記者会見で行われた。

「Firefox OS」搭載スマートフォンでは、他OS搭載機と同様にオンラインストアでアプリを購入できる。また、フィンランドの携帯電話大手ノキア(Nokia)が開発した地図アプリが付属する。

 既にモジラ財団は、米携帯電話キャリアのスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)、中国のチャイナ・ユニコム(China Unicom)、KDDI、シンガポールのシンガポールテレコム(SingTel)、スペインのテレフォニカ(Telefonica)、ノルウェーのテレノール(Telenor)、ドイツテレコム(Deutsche Telekom)など17社と提携したという。

 搭載端末は韓国LG電子(LG)や中国のTCL、中興通訊(ZTE)と開発しており、年内には中国の華為技術(Huawei)も加わる予定という。

 13年夏ごろよりブラジルなどから販売を開始し、アンドロイドとiOSがシェア9割以上を占めているスマートフォンOS市場で3番手を目指す。(c)AFP/Emmanuelle TRECOLLE