【2月5日 AFP】米グーグル(Google)の検索結果に連動して表示される広告に、人種的な偏見がみられるとの研究を、米ハーバード大(Harvard University)のラタニヤ・スイーニー(Latanya Sweeney)教授が発表した。

 スイーニー教授は、検索結果に連動して表示される広告について、エボニーやデショーンなど黒人に多い名前を検索して表示されるものと、ジルやジェフリーなど白人に多い名前の場合で表示されるものを比較し、「統計的に有意な差別」があることを発見した。

 黒人に多い名前を検索すると、逮捕歴調査などの広告が表示されることが多く、一方で白人に多い名前で検索すると、より中立的な広告が表示されたという。

 この結果について、スイーニー氏は「グーグルの広告技術が社会の人種偏見を明らかにしているのかどうかという疑問や、人種的な公平さを保証できる検索技術、広告技術の開発は可能かどうかという問い」を提起したとブログで述べた。

 同研究は全米科学財団(National Science FoundationNSF)の支援を一部受け、前週発表された。(c)AFP