【1月31日 AFP】インターネット検索最大手グーグル(Google)傘下の動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」は30日、制作者が課金視聴に値すると考える動画コンテンツを有料で提供するサービスを導入する可能性があることを明らかにした。

 同社広報がAFPに語ったところによると、ユーチューブは以前から、コンテンツ別に異なる課金モデルが必要だと考えてきた。ユーチューブに動画を公開しているコンテンツ制作者の多くが、課金モデルによって利益が得られると考えている点に注目しているという。

 ユーチューブの有料化をめぐる議論は2011年12月、同社がサイトのデザインを一新しテレビ型のチャンネルを創設した際に浮上。デザイン上、映画・テレビ制作者がユーチューブ上に有料チャンネルを開設することが可能になり、将来的に動画視聴が有料となるのではないかと取り沙汰された。当時、同社のシシル・メヘロートラー(Shishir Mehrotra)製品開発担当副社長は「テレビとインターネットそれぞれの最も良い面を融合させようとしている」と説明していた。

 ユーチューブはグーグルのコンテンツ配信サービス「グーグルTV(Google TV)」で最も人気の高いアプリケーションだが、グーグルとしてはユーチューブをテレビゲーム機器やタブレット型端末、スマートフォン(多機能携帯電話)、インターネットテレビなど、あらゆるプラットフォームとハードウェアで利用可能にしたい考えだ。

 ユーチューブは2010年から、視聴者がストリーミングムービーやテレビ番組を見る際に「レンタル料」を課金する動画提供サービスを開始している。(c)AFP