【1月18日 AFP】米オンライン小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は17日、音楽ダウンロードサービス「MP3ストア(MP3 Store)」を米アップル(Apple)端末向けに「最適化」したと発表した。

 アップルユーザーには「iTunes Store」以外の楽曲購入の選択肢ができることになる。アマゾンはこれまでアップルが独占してきたデジタル音楽市場でのシェア拡大を目指しており、新サービスもこうした挑戦の一環だ。

 対象機種はiPhone(アイフォーン)やiPod Touch(アイポッド・タッチ)、iPad(アイパッド)など。アップルのブラウザー「サファリ(Safari)」からMP3ストアにアクセスして、2200万曲に上る楽曲カタログから気に入った曲をダウンロード購入できる。

 購入した楽曲は「Amazon Cloud Player」ライブラリーに自動的に保存され、アップル端末のほかアマゾンのタブレット型端末「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」、グーグル(Google)のAndroid(アンドロイド)搭載端末など、あらゆるウェブブラウザーで再生可能という。

 アマゾンは先週、同社ウェブサイトでCDを購入した人に収録楽曲をMP3形式で無償提供するサービス「Amazon AutoRip」を開始したと発表したばかり。昨年9月の米調査会社NPDの報告によると、iTunes Storeは2012年のデジタル音楽市場の64%、全音楽小売店販売の29%を占めた。一方、アマゾンのデジタル音楽市場シェアは16%だった。(c)AFP