【11月22日 AFP】英王室は20日、インターネット上で公開していたウィリアム英王子(Prince William、30)の写真数枚を急きょ削除した。英国防省のパスワードが写り込んでいたため。

 ウェブサイトに掲載されていたのは、ウィリアム王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)を撮影した写真など。英空軍(Royal Air ForceRAF)の捜索救難ヘリのパイロットとして任務にあたる王子の暮らしぶりの一端を紹介しようという試みだった。

 国防省の報道官は、これらの写真は管理上のミスのため、適切な許可を得ないまま掲載されていたと述べた。写真には、制限されたコンピューターシステムに入るために必要となる、機密扱いではないユーザーネームとパスワード、そしてコンピューターの画面が写り込んでいた。

 国防省によると、「予防的措置としてこのユーザーネームとパスワードはすでにリセットされており、写真は秘密保持規定に触れるものではなくなっている」という。また問題となった写真は全て修整してウェブサイトに再掲載されているので、「報道機関にぜひ使用してもらいたい」としている。

 将来、国王として軍を率いる立場となるウィリアム王子は、2010年にRAFに入隊した。昨年6月に捜索救難ヘリのパイロットの資格を取得し、ウェールズ(Wales)北部の山で遭難した登山者の救助などを行っている。

 弟のヘンリー王子(Prince Harry)は、英陸軍のアパッチ(Apache)ヘリコプターのパイロットを務めており、現在はアフガニスタンで任務に就いている。(c)AFP