【11月14日 Relaxnews】高速インターネット回線の利用者の20%がネット上の動画が5秒以内に再生されないと視聴を中止ししていることが、今週発表になった調査結果で分かった。10秒以内に再生されない場合では、視聴をあきらめる人の数が75%に上った。

 米マサチューセッツ大学アマースト校(University of Massachusetts Amherst)でコンピュータサイエンスを専門とするラメシュ・シタラマン(Ramesh Sitaraman)教授が行った新調査によって、インターネット接続の高速化によって利用者がますます気短になっている事実が示された。

 調査によると、動画の視聴を放棄する利用者が出始めるのは、再生ボタンをクリックした2秒後から。その後、1秒ごとに視聴を中止する利用者が5.8%ずつ増えていく。

 また、10秒以内に視聴を中止していたのは、再生時間が30分を超える長時間の動画の場合は利用者の20%だったが、30分未満の短めの動画では60%近くが視聴を放棄していた。

 接続回線別に分析すると、最も忍耐がないのは光ファイバー回線の利用者で、動画が10秒以内に再生されないと75%が視聴を中止していた。一方、携帯端末からのネット接続の場合、10秒で視聴を止める利用者は20%で、50秒間まで待って、ようやく視聴をあきらめる利用者が75%に達した。

 利用者670万人による動画2300万再生のデータを収集し分析したこの調査は、同様の調査としては過去最大規模のものだ。調査対象の大半は米国と欧州の利用者だった。(c)Relaxnews/AFPBB News