【10月13日 AFP】米ダウ・ジョーンズ(Dow Jones)傘下のIT情報サイト「AllThingsD」は12日、開発が噂されている米アップル(Apple)の新タブレット型端末「iPad Mini」が、今月23日に発表されるもようだと伝えた。

 タブレット市場を独走する「iPad」の小型版に関しては、ここ数か月にわたり憶測する報道が飛び交ってきたが、アップルはこれまで一切コメントをしていない。

 同サイトは「アップルの計画に詳しい人々」からの情報として、同社が火曜日に招待客限定イベントを開くと伝えた。事実であれば、新製品の発表を常に水曜日に行ってきたアップルの慣習を打ち破るものになる。同サイトが発表日とした23日は、米マイクロソフト(Microsoft)の新タブレット「サーフェス(Surface)」発売の3日前、アップルの四半期決算報告の2日前にあたる。

 同じくダウ・ジョーンズ傘下の米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)も、アップルがiPadの新モデル1000万台の生産を開始したと伝えている。

 これまでさまざまなメディアが「iPad Mini」の仕様を報じた他、新端末を写したとみられる写真も何枚か流出している。「iPad Mini」の画面サイズは現行モデルの9.7インチから7.85インチに縮小するとみられている。

 iPadは長くタブレット市場を独占してきたが、米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」、米グーグル(Google)の「Nexus 7(ネクサス7)」、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の「ギャラクシー(Galaxy)」といった小型モデルの追い上げに直面している。

 12日正午の米株式市場でアップル株は前日比0.5%高の628.58ドルで取引されている。(c)AFP