【9月25日 AFP】米マイクロブログサービス、ツイッター(Twitter)のディック・コストロ(Dick Costolo)最高経営責任者(CEO)は21日、インターネット時代の人気テキストメッセージサービスが、古き良きテレビメディアにも恩恵をもたらしているようだと語った。

 コストロ氏は、米サンフランシスコ(San Francisco)で開かれたオンラインニュース協会(Online News Association)の会合で、テレビで番組やスポーツ中継などを視聴中にリアルタイムで投票したり意見交換したりできるような、ツイッターとテレビが融合する未来を描き、「ツイッターとテレビの間には魅力的な関係がある。われわれはまだその上っ面をなでているだけにすぎない」と述べた。

 また、ロンドン五輪について膨大なツイートが飛び交ったことに触れ、その結果として米国ではNBCテレビが独占中継した五輪大会をこれまでよりも多くの人が視聴したようだと指摘した。「NBCについて興味深いのは、ネットのヘビーユーザーが(放送時間帯への不満から)『#NBCfail(NBC大失敗)』とツイートしていたにもかかわらず、結果的には過去36年間の五輪で最高の視聴率を記録したことだ」と語った。

■新機能「キュレーション」やツイートダウンロードは射程内

 また、コストロ氏は「実際に開発しているエンジニアじゃなくてCEOの発言だ」と断りを入れた上で、人気のある話題などに関するメッセージを「キュレーション(整理・収集)」する機能をツイッター用に開発中だと発表。さらに年内にはユーザーが自らのツイートを全てダウンロードできるようにしたいと語った。(c)AFP