【9月21日 AFP】ウェブサイトに表示されるディスプレー広告の米国市場で、米グーグル(Google)の収入が首位となり、検索エンジンやモバイルを含めたオンライン広告の全分野でグーグルがトップに立つことが、米インターネット調査会社eMarketerの調査結果で明らかになった。

 eMarketerは19日の発表で、2012年のグーグルのディスプレー広告収入は前年比38%増の23億1000万ドル(約1810億円)となると予測している。市場シェアは15.4%。

 これに対し、インターネット交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)は同24.4%増の21億6000万ドル(約1700億円)で市場シェアは14.4%。米インターネット大手ヤフー(Yahoo!)は、ディスプレー広告収入はほぼ横ばいだが、市場シェアは前年の11%から9.3%に縮小する見通しだという。

 ディスプレー広告収入では前年、それまでトップの座を誇ってきたヤフーをフェイスブックが追い落として首位に立ったが、グーグルは今年、そのフェイスブックを追い抜いた。ディスプレー広告市場におけるヤフーのシェアは14%だった2010年から縮小し続けている。

 またeMarketerは、米国全体のディスプレー広告市場は、携帯ウェブサイトやグーグル傘下の動画サイト「ユーチューブ(YouTube)」など動画サイトの広告増によって、前年の123億3000万ドル(約9600億円)規模から21.5%拡大し、149億8000万ドル(約1兆1700億円)規模になるとみている。(c)AFP