【7月18日 AFP】米アップル(Apple)が、最新技術で従来より薄いスクリーンを採用したスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新機種を年内にも発表すると、ダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤーズ(Dow Jones Newswires)が17日に報じた。

 ダウ・ジョーンズが匿名の情報源を引用して伝えたところによると、アップルファンの間で「iPhone 5」と呼ばれている次世代iPhoneの生産はアジア系部品メーカーによって進められているという。
 
 またダウ・ジョーンズは、市場調査会社ディスプレイサーチ(DisplaySearch)のアナリスト早瀬宏(Hiroshi Hayase)氏の話として、液晶ディスプレー(LCD)にタッチセンサーを組み込んだ「インセル型」を採用したことでタッチパネルを約0.5ミリ薄くすることができたと伝えた。

 インセル型パネルの採用によって画質が向上したうえ、タッチパネルと液晶ディスプレー生産を別々に外部委託する必要がなくなり、コストも削減できたという。

 現在、シャープ(Sharp)、ソニー(Sony)・東芝(Toshiba)・日立製作所(Hitachi)の中小型液晶事業を統合したジャパンディスプレイ(Japan Display)、韓国のLGディスプレー(LG Display)が次世代iPhone用のパネルを大量生産しているという。

 アップルは大きな人気を博した「iPhone 4S」のリリースからほぼ1年となる今年の第3四半期に次世代iPhoneを発売するとみられている。AFPはアップルにダウ・ジョーンズの報道と次世代iPhone発売予定日について問い合わせたが、回答は得られなかった。(c)AFP