【6月22日 AFP】18日に新タブレット型端末「サーフェス(Surface)」を鳴り物入りで発表した米マイクロソフト(Microsoft)だが、同社が2012年のタブレット市場に与える影響は小さいものになるだろうと米調査会社ABIリサーチ(ABI Research)は予測している。

 ABIが20日発表した予測では、マイクロソフトの基本ソフト(OS)「Windows 7」「Windows 8」「Windows RT」を搭載した端末が2012年の全世界タブレット出荷台数に占める割合は1.3%にとどまるとされている。今のところWindows 7を搭載した製品のラインナップが充実していないことに加え、新OSのWindows RTとWindows 8が市場に投入されるのが10月になるとみられているため。

 現在のタブレット市場は米アップル(Apple)の「iPad」が1人勝ちしており、マイクロソフトの存在感はほとんどない。今週同社が発表したサーフェスは、販売価格などの詳しい情報がまだ明らかにされていない段階だ。

 マイクロソフトのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)最高経営責任者(CEO)はサーフェスを「仕事にも遊びにも使える」タブレットだと説明している。ABIは、サーフェスが「容易に獲得できる」市場として、Windows搭載PCを既に使用しているビジネス購買者層を挙げているが、「マイクロソフトはタブレット市場で苦戦を強いられるかもしれない」と分析している。
 
 サーフェスは、本体の背面にスタンドを内蔵し、フォトフレームのように立てることができる。また、キーボード機能も備えた厚さ3ミリの「タッチ・カバー(Touch Cover)」を組み合わせて、ノートパソコンのように使うこともできる。(c)AFP