【5月14日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo!)は13日、スコット・トンプソン(Scott Thompson)最高経営責任者(CEO)が辞任し、ロス・レビンソン(Ross Levinsohn)エグゼクティブ・バイスプレジデント(EVP)が暫定的にCEOを務めると発表した。ヤフーの株式の約6%を保有するヘッジファンド、サードポイント(Third Point)は、トンプソン氏に学歴詐称の疑いがあると指摘していた。

 またヤフーは取締役会議長にデジタルエンターテインメント技術企業ロヴィ(Rovi)の最高経営責任者(CEO)、フレッド・アモロソ(Fred Amoroso)氏が就くと発表した。

 今回の人事はトンプソン氏の学歴詐称疑惑をめぐり委任状争奪戦も辞さないとしていたサードポイントとの妥協策の一部。サードポイントのダニエル・ローブ(Daniel Loeb)代表は、自らが選んだハリー・ウィルソン(Harry Wilson)、マイケル・ウルフ(Michael Wolf)の両氏と共に16日にヤフー取締役に就任する。

 ロイ・ボストック(Roy Bostock)取締役会議長やパティ・ハート(Patti Hart)氏を含む5人の現取締役は株主総会を待たず直ちに退任する。経営不振にあえぐヤフーはこの6年で6人目となる新CEOを探すことになる。(c)AFP

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