【4月27日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)のオンライン無料翻訳サービス「グーグル翻訳(Google Translate)」が26日、サービス開始から6周年を迎えた。今では毎月2億人以上が利用する人気サービスに発展した。

 グーグルの翻訳技術を担当するフランツ・オッヒ(Franz Och)氏のブログによると、グーグル翻訳が1日あたりに翻訳する文字数は書籍100万冊分に相当するという。「将来、世界中の誰もが、どんな言語で書かれていようが関係なくネット上の情報を共有できるようになるだろう」

 翻訳したい文章をウェブサイト上のボックス内に貼り付け、元の言語と翻訳先の言語を選べば瞬時に訳文が表示されるグーグル翻訳は、2006年に英語、中国語、アラビア語の3か国語でスタートした。現在、対応言語は64か国語にまで拡大し、ベンガル語、バスク語、スワヒリ語、イディッシュ語といった少数言語からエスペラントまで翻訳可能だ。

 利用者の92%以上は米国外からで、スマートフォンでの利用も急増しているという。

 オッヒ氏は、「世界中のプロ翻訳者たちが1年かかる翻訳量を、グーグル翻訳は1日でこなす。この事実から推計すれば、地球上で行われている翻訳のほとんどはグーグル翻訳が手がけているはずだ」と胸を張った。(c)AFP

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