【3月14日 AFP】スマートフォン(多機能携帯電話)を紛失した場合、発見者に中の情報をあさられる可能性が高いことが、米セキュリティー対策ソフト大手シマンテック(Symantec)の実施した「おとり調査」で明らかになった。

 シマンテックは、米国とカナダのショッピングセンターやバス停、その他公共施設でスマートフォン50台を故意に「紛失」し、スマートフォンに組み込んだソフトウエアで監視を行った。

 調査の結果、「見知らぬ人がスマートフォンを発見した場合では、個人情報と業務情報の両方にアクセスしようとする可能性が非常に高い」ことが示されたという。

 この「スマートフォンハニースティックプロジェクト(Smartphone Honey Stick Project)」の結果は、12日に公表された。

■事例の96%で個人・業務情報へのアクセス

 スマートフォンを発見した人の半数は、持ち主に携帯電話を返却していた。だが89%のスマートフォンで、オンライン銀行口座などの個人情報を保管したアプリがアクセスされていた。

 ビジネス関連でも「人事」と題された書類は83%のスマートフォンでアクセスされた。総じて、紛失したスマートフォンの96%で個人情報またはビジネス情報へのアクセスが試みられていた。

 シマンテックは、解かれにくいパスワードでスマートフォンにロックをかけ、外出時はいつもそばに置いておくようアドバイスしている。(c)AFP

【参考】シマンテックスマートフォンハニースティックプロジェクトのご紹介(日本語)