【9月4日 AFP】米アップル(Apple)の従業員がスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone」最新機種の試作機をバーで紛失したとされる問題で、米サンフランシスコ(San Francisco)市警が紛失物の捜索に協力していることを声明で発表した。アップルは前年も、「iPhone 4」発売前に同機の試作機をバーで紛失する失態を演じている。

 IT関連ニュースサイトCNETの報道によると、アップル従業員が紛失したのは、未発表の新型「iPhone 5」の試作機。サンフランシスコのミッション(Mission)地区にあるテキーラバーで、ことし7月に紛失した。

 サンフランシスコ市警は声明で、GPS(衛星利用測位システム)で追跡した結果、市内のある住宅が特定されたため、警察官4人がアップル従業員2人とともに同住宅を訪れたと述べた。この声明によると、「アップル従業員から直接、ミッション地区警察署に電話があり、紛失物の追跡に協力を要請された」という。

「アップル従業員2人は、住人と会った後、住宅内に入って紛失物を捜した。だが紛失物はみつからず、従業員らは後にした」

 警察は、声明で紛失物が何なのか特定しなかったが、声明のドキュメント書類のファイル名「iPhone5.doc」がわずかなヒントを提供していた。

 この住宅に住むセルジオ・カルデロン(Sergio Calderon)さん(22)は、地元紙SF Weeklyに対し、ちょうど試作機が紛失したとされる時間帯に同バーを訪れていたことを認めたが、試作機は持っていないと語った。自宅の捜索は7月に行われたという。(c)AFP

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