【8月18日 AFP】世界で一番の高給取りはスイスのチューリヒ(Zurich)、ジュネーブ(Geneva)とオーストラリアのシドニー(Sydney)の企業トップたち――。スイス金融大手UBSが16日から提供を始めたiPhone(アイフォーン)向けアプリケーションで、このような結果が明らかになった。

 このアプリ「UBS prices and earnings」は、各種の商品やサービス、収入などの最新データを元に世界各都市の比較結果を提示する。

 これによると、100人程度の部下を抱える製造部門トップの平均年収(税引き後)は、チューリヒの9万5000スイスフラン(約920万円)を筆頭に、ジュネーブが7万3000スイスフラン(約700万円)、シドニーが6万4000スイスフラン(約615万円)となっている。

 またこのアプリは、東京、米シカゴ(Chicago)、カナダ・トロント(Toronto)でマクドナルドのハンバーガー「ビッグマック」1個分相当の報酬を得るためには、平均で少なくとも12分間働かねばならないということも教えてくれる。

 UBSによると、2009年以降スイスフランに対し米ドルは25%以上、ユーロは約20%下げているが、このアプリでは毎日数回、為替レートを更新するので、最新の情報をほぼリアルタイムに把握できるという。

 73都市を対象に122品目の商品とサービスについて調査したところ、最も物価が高い都市はオスロ(Oslo、ノルウェー)、チューリヒ、ジュネーブだった。

 最も物価が高い都市のアジアのトップは東京(全体6位)で、南北米大陸の1位はニューヨーク(New York、米国、全体14位)だった。このほかパリ(Paris、フランス)が12位、ロンドン(London、英国)は15位となっている。(c)AFP