【6月29日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は28日、ソーシャルネットワーキングサービス「グーグルプラス(Google+)」を開始したと発表した。現在は試験段階で、近く一般公開するという。グーグルはSNS分野で立ち遅れており、この新サービスでSNS最大手のフェイスブック(Facebook)に対抗する。

 グーグルプラスの最大の特徴は、友人や家族を別個の「サークル(ネットワーク)」に分け、情報を特定のサークルのメンバーだけと共有できる点にある。フェイスブックでは比較的複雑な手順を経てグループ分けをしない限り、情報がすべての友人と共有されてしまい、これが非難の的にもなってきた。

 グーグルプラスをブログで発表したグーグルのビック・ガンドトラ(Vic Gundotra)エンジニアリング担当副社長は、「問題は今のオンラインサービスが友情をファストフードに変えてしまっていることだ。つまり、ありとあらゆる人間を『友人』というラップで包んでしまっているのだ」と述べた。

 グーグルプラスには、友人同士のビデオチャットを可能にする「Hangouts」、グループテキストメッセージを送信する「Huddle」、写真や動画をアップロードしてサークル間で共有する「Instant Upload」などのツールのほか、ウェブのコンテンツをユーザーのフィードに送信するオンライン共有エンジン「Sparks」も搭載される。(c)AFP/Chris Lefkow