【6月28日 AFP】米国で、インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の電子書籍端末キンドル(Kindle)など電子書籍端末の保有率が過去6か月間で倍増していることが米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が27日に発表した調査結果で明らかになった。

 この調査はピュー・リサーチが「インターネットと米国人の生活プロジェクト(Internet & American Life Project)」の一環として4月26日から5月22日にかけて18歳以上の米国人2277人を対象に実施したもので、誤差範囲は±2%。

 同調査によると、2010年11月には6%だった電子書籍端末の保有率は、半年後の2011年5月には12%と倍増した。

■タブレット端末保有率の伸びはやや緩やか

 これに対し、米アップル(Apple)のiPadなどタッチスクリーン型のタブレット端末の同期間の保有率の伸びは5%から8%で、電子書籍端末と比べて伸び率は緩やかだった。

 また、現在では大卒者の22%が電子書籍端末を保有しているほか、電子書籍端末とタブレット端末の両方を保有している成人も3%いた。

 一方、米オンライン出版社協会(Online Publishers Association)が前週公表した調査結果では、タブレット端末を保有または使用する米国人の数は米人口の12%で、2012年初めまでには23%に伸びると予測している。米人口の23%は5400万人に相当する。(c)AFP

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