【6月7日 AFP】ソニー(Sony)は6日、同社の次世代携帯ゲーム機「PlayStation Vita」を発表した。

 ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(Sony Computer Entertainment AmericaSCEA)の平井一夫(Kazuo Hirai)会長が、米ロサンゼルス(Los Angeles)で開かれるゲーム見本市「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(E3)」の開幕前夜の6日に発表。会見には6000人が詰めかけた。

 平井氏によると、「Vita」は「life(ライフ)」を意味するラテン語。ゲームライフとリアルライフを、AR(拡張現実)などの技術で「あいまいにしたい」という。

 マルチタッチスクリーンの5インチ有機ELディスプレイを搭載し、背面にもマルチタッチパッドを配置して「触る、つかむ、なぞる、押し出す、引っ張る」などの指の動作をゲームに取り込むことができる。また、カメラは前面と背面に搭載する。

 無線LANのWi-Fi(ワイファイ)と、携帯電話通信ネットワークの3Gにも対応。Wi-Fiのみのモデルは249ドル(約1万9700円)、Wi-Fiと3G搭載モデルは299ドル(約2万4000円)で発売する。

 日本、欧州、北米市場で年内の発売を予定しており、米国での3G通信網は携帯電話通信業大手AT&Tと独占契約で提供される。(c)AFP/Glenn Chapman