自動翻訳で「IMFトップ」がとんでもない単語に、露「CNN非公式サイト」
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【5月27日 AFP】ロシアで25日、米CNNテレビのウェブサイトそっくりのロシア語ニュースサイトが、誤訳だらけの本家CNNの翻訳記事を掲載しているのが確認され、混乱を招いている。
CNNモスクワ支局長は、AFPの取材に「当社の公式サイトではない、としか言えない。現在、調査中だ」と答えた。CNNロンドン支局広報も、「CNN公式サイトではないと明言できる。対応を検討している」と電子メールで回答した。
このニュースサイト「cnnrussia.ru」は、赤い字体の本家CNNのロゴを掲げ、CNN記事へのリンクも貼ってある。しかし、「CNNの非公式サイト」を自称しており、「自動翻訳なので間違いがあるかもしれません」と注記がある。ほとんど意味不明の文章もあるが、「たとえ自動翻訳でも、CNNの同僚たちが注目しているニュースを知ることができます」と前向きだ。
この「非公式サイト」が掲載したニュース記事の中には、意図的ではなさそうだが、とんでもない誤訳が多々見られる。傑出していたのは、性的暴行と強姦未遂などの容疑で起訴されたドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)元国際通貨基金(IMF)専務理事に関する記事だ。「IMFのトップ(head)」が、なんと「ペニスの頭」に翻訳されていたのだ。
ロシアのインターネット・ランキングサイトによると、この「CNN非公式サイト」には25日までに1700回のアクセスがあった。米SNSフェイスブック(Facebook)に前年開設された「cnnrussia.ru」のページは定期的に更新されており、マイクロブログ・ツイッター(Twitter)のアカウントにも214人のフォロワーが付いている。
誰が「cnnrussia.ru」を運営しているのかは分かっていない。だが、同サイトからリンクが貼られているブログホスティングサービス「LiveJournal」のページには、綿産業が盛んなロシア中部の都市イバノボ(Ivanovo)在住の人物が管理人だとの記載がある。(c)AFP