【5月25日 AFP】ソニー(Sony)は24日、海外3か国でウェブサイトを通じたサーバーへの不正侵入があり、ギリシャの現地法人では顧客8500人分の個人情報が流出したことを明らかにした。また、タイとインドネシアの現地法人でもウェブサイトが不正侵入を受けた。前月に発覚した大規模な個人情報流出を受け、顧客の信頼回復に取り組むソニーにさらなる痛手となった。

 ソニー・ミュージックエンタテインメント(Sony Music Entertainment)のギリシャ現地法人が運営するアーティストファンサイトからの個人情報流出が発覚したのは22日。顧客の氏名やメールアドレス、電話番号、パスワードなどの情報が漏れた。クレジットカード情報の流出はなかったという。このサイトのサービスは現在、一時休止されている。

 また、21日にはインドネシアの現地法人が運営するサイトの一部が「改ざん」されていることが判明。ソニーは、情報の流出はないとしている。

 さらに、タイ現地法人のサイトは、メールの受信者に偽サイトへアクセスするように仕向け、個人情報を入力させるフィッシング詐欺に利用された可能性があるという。サイトは一時休止され、調査が行われている。情報流出に関する報告は現時点ではないという。

 ソニーのゲーム配信サービス「プレイステーション・ネットワーク(PlayStation Network)」と米子会社ソニー・オンラインエンタテイメント(Sony Online EntertainmentSOE)のサービスはハッカー攻撃を受け、全世界で1億人以上の顧客の個人情報が流出。同社は対策を講じている最中だった。(c)AFP/Yuka Ito