【5月13日 AFP】ソフトウェアの違法コピーによる損害が最も大きいのはアジア太平洋地域であることが、ソフトウェア著作権保護団体「ビジネス・ソフトウェア・アライアンス(Business Software AllianceBSA)」が12日に発表した調査結果で、明らかになった。パソコンの個人所有率が急増している中国とインドの存在が主な要因とみられる。

 2010年の違法コピー損害額は、全世界で590億ドル(約4兆7500億円)だったが、このうち187億ドル(約1兆5000億円)をアジア太平洋地域が占めた。これはBSAが2003年に調査を始めて以来、最も高い数字だという。

 米国に次いで2位となった中国では前年、77億8000万ドル(約6300億円)相当のソフトウェアが不正にダウンロードされた。

 もう一方の新興経済大国インドでの違法コピーも27億4000万ドル(約2200億円)に上り、違法コピー損害額のランキングでロシアに次いで4位となった。ロシアの違法コピー額は28億4000万ドル(約2300億円)だった。
 
 中国とインドの2か国は、アジア太平洋地域における違法コピーの56.1%を占めている。(c)AFP

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