【2月14日 AFP】世界最大の携帯端末メーカー、フィンランドのノキア(Nokia)は11日、米マイクロソフト(Microsoft、MS)との提携を発表し、MSの多機能携帯電話(スマートフォン)向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン(Windows Phone)」を同社のスマートフォンOSに採用するとともに、自社OS「シンビアン(Symbian)」を段階的に廃止する新戦略を明らかにした。

 また13日には、ノキアのスマートフォン部門責任者のジョー・ハーロウ(Jo Harlow)副社長がスペイン・バルセロナ(Barcelona)でステファン・エロップ(Stephen Elop)最高経営責任者(CEO)と共同で記者会見を開き、ウィンドウズフォン搭載端末の年内発売を目指していることを明かした。

 ハーロウ氏は、発売予定日についてはまだ発表できないとしつつ、エロップCEOに「その時期が2011年内であればずっと良いね、と言われた」と語った。

 米アップル(Apple)のiPhoneや米グーグル(Google)のOS「アンドロイド(Android)」搭載端末がシェアを拡大する中、ノキアは苦戦していた。9日の米IT関連調査会社ガートナー(Gartner)の発表によると、かつて世界シェア40%以上を誇ったノキアは2009年には36.4%、2010年には28.9%までシェアを落としている。(c)AFP