「ネット中立性」に関する規則を承認、米連邦通信委
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【12月23日 AFP】米連邦通信委員会(FCC)は21日、インターネットのトラフィックはすべて平等に扱われるべきだとする「ネット中立性」に関する規則を多数決で承認した。5人の委員のうち民主党の委員3人が賛成したが、共和党の2人が反対した。
新規則は固定・無線のサービスプロバイダーが「合理的なネットワーク管理」を行うことを認める内容。
固定ブロードバンドプロバイダーが自社のサービスは高速に利用できるようにして、他社の合法的なコンテンツ、アプリ、サービスをブロックをすることは禁じられるなど、帯域幅に制約があるワイヤレスのプロバイダーに固定プロバイダーよりも大きな裁量を認めている。
一方で、ワイヤレスプロバイダーが既に導入している従量制課金を固定プロバイダーにも認める。
バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は「イノベーション促進と消費者保護を両立しつつ、自由でオープンなインターネットの特性を守るうえで有益だ」と歓迎したが、1月に下院議長への就任が確実視される共和党のジョン・ベイナー(John Boehner)下院院内総務は、「不必要で有害な連邦政府の介入を新しい議会で覆す」と新規則に反発している。
ネット中立性は現在の言論の自由で最も大きな問題だと言う民主党のアル・フランケン(Al Franken)上院議員は、今回の規則は不十分だと指摘し、携帯電話会社ベライゾン(Verizon)は、FCCの評決が民主党と共和党で分かれたことで、法的な裏付けのない今回の規則は業界や投資家にとって不確定要素になる恐れがあるとの懸念を示した。
4月に、FCCは議会からインターネットサービスプロバイダーのネットワーク管理の慣行を規制する権限を与えられていないという司法判断が下された後にFCCは規制の草案を作成した。(c)AFP
【関連記事】米連邦高裁、「ネット中立性」で政府の権限認めず
新規則は固定・無線のサービスプロバイダーが「合理的なネットワーク管理」を行うことを認める内容。
固定ブロードバンドプロバイダーが自社のサービスは高速に利用できるようにして、他社の合法的なコンテンツ、アプリ、サービスをブロックをすることは禁じられるなど、帯域幅に制約があるワイヤレスのプロバイダーに固定プロバイダーよりも大きな裁量を認めている。
一方で、ワイヤレスプロバイダーが既に導入している従量制課金を固定プロバイダーにも認める。
バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は「イノベーション促進と消費者保護を両立しつつ、自由でオープンなインターネットの特性を守るうえで有益だ」と歓迎したが、1月に下院議長への就任が確実視される共和党のジョン・ベイナー(John Boehner)下院院内総務は、「不必要で有害な連邦政府の介入を新しい議会で覆す」と新規則に反発している。
ネット中立性は現在の言論の自由で最も大きな問題だと言う民主党のアル・フランケン(Al Franken)上院議員は、今回の規則は不十分だと指摘し、携帯電話会社ベライゾン(Verizon)は、FCCの評決が民主党と共和党で分かれたことで、法的な裏付けのない今回の規則は業界や投資家にとって不確定要素になる恐れがあるとの懸念を示した。
4月に、FCCは議会からインターネットサービスプロバイダーのネットワーク管理の慣行を規制する権限を与えられていないという司法判断が下された後にFCCは規制の草案を作成した。(c)AFP
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