【12月21日 AFP】英高等法院は20日、イングランドとウェールズの裁判所でのツイッター(Twitter)書き込みを暫定的に認める決定を下した。

 きっかけは、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創始者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者の審理がロンドン(London)の裁判所で行われたことだった。法廷内の様子を、いち早く外部に伝えたい記者たちから、裁判取材でのツイッター使用を許可してほしいと要望が出されていた。

 イングランドおよびウェールズの判事トップ、イゴール・ジャッジ(Igor Judge)首席裁判官は、「司法の適切な運用」を妨害しないかどうかについて個々の事例に応じて判断するとの方針を示した。

 ジャッジ判事は、刑事裁判で召喚前に外部にいる証人に法廷でのやりとりを把握されてしまうことなどが最大の懸念としてあげられると指摘した。また、携帯端末を大勢が使用すれば、その操作音が法廷に設置されている録音機器の妨げになるとの判断から、ツイッターの使用許可は記者限定とした。

 これまでイングランドとウェールズの裁判所では、法廷で記者たちが携帯電話や録音機器を使用することを禁じていた。法廷内を動画や写真で撮影することも禁止されている。(c)AFP