【12月10日 AFP】内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」との取引を停止したクレジットカード大手ビザ(Visa)とマスターカード(Mastercard)のウェブサイトを攻撃しダウンさせたハッカー集団「Anonymous(匿名)」が9日、米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)にハッカー攻撃を仕掛けたが失敗したことを明らかにした。

 同集団は同日午前11時(日本時間10日午前1時)、ハッカー攻撃の調整のために設けたツイッターアカウント「@AnonOpsNet」に、「ペイバック(報復)作戦、(Operation Payback)」と称する攻撃の一環として、アマゾンへの攻撃を告知した。

 その後、Anonymousは同アカウントに「オーケー、標的を変えた。(Anonymousは)アマゾンを攻撃するほど大きな組織じゃない」とのメッセージを投稿し、標的をオンライン決済サービス「ペイパル(PayPal)」に変えるよう、ハッカー攻撃支持者らに指示した。

 アマゾンのウェブサイトがダウンした形跡はない。

 Anonymousの主催者らは8日、AFPとのオンラインチャットに応じ、「ウィキリークスに対抗する者は誰でもわれわれの攻撃対象になる」と宣言した。

 アマゾンはウィキリークスにサーバーを提供していたが、1日、このホスティングサービスを停止した。(c)AFP 


【関連記事】ビザ・マスターカードにサイバー攻撃、ウィキリークスとの取引停止に報復
【関連記事】ウィキリークスのホスティングサービスを停止、アマゾン・ドットコム