【11月22日 AFP】米グーグル(Google)のパトリック・ピシェット(Patrick Pichette)最高財務責任者(CFO)は21日、ソーシャルメディアが同社の重要な戦略の一部であることは「間違いない」とした上で、米SNSフェースブック(Facebook)がグーグルの最大のライバルとなるとのメディアの観測を否定した。

 フェースブックは今月、次世代メッセージングサービスを立ち上げたばかり。このサービスは、グーグルのGmailサービスや、米ヤフー(Yahoo!)、マイクロソフト(MicrosoftMSなどの提供するメールサービスへの大々的な挑戦状と受け取られている。 

 こうした中、オーストラリアの公共テレビに出演したピシェットCFOは、グーグルが爆発的に拡大するデジタル経済の中心にいると述べ、生き残りには技術革新が不可欠だと語った。

「グーグルの核となるのが検索サービスであることは、はっきりしている。だが、他の製品も驚異的な伸びをみせている」

 また、現在のテクノロジー競争において「勝利を収めている」のは米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)と米アップル(Apple)であり、マイクロソフトも「手ごわい」競争相手だと指摘。

 一方で、フェースブックこそがグーグルの最大のライバルではないかとのメディアの観測に対しては、「デジタルの世界は爆発的に広がっている。その中には、クラウドコンピューティングからモバイル、ソーシャルメディア、検索など多数の部門や要素があり、SNSはその中の1つに過ぎない」と取り合わなかった。

「もちろん、SNSはわが社の戦略の一部であり、多くの製品に組み込まれることになる。しかし同時に、それは書籍でいえば、ほんの1章の部分に過ぎないのだよ」(c)AFP