【10月14日 AFP】米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は12日、同社の電子書籍端末「キンドル(Kindle)」向けの短編書籍コンテンツ「キンドル・シングルズ(Kindle Singles)」を発表し、出版社や作家に作品の提供を呼びかけた。

 出版物の慣習として、書き手には雑誌向けの1万語未満の記事か、書籍向けの5万語を超える長編の2つの選択肢があった。

 だが、アマゾンは、ほとんどの場合、ある考えや事象を表現するためには1万語から3万語(30~90ページ程度)が最適と考えた。「キンドル・シングルズ」ではこの長さの読み物を扱う。

 キンドル・ストア(Kindle Store)内に「キンドル・シングルズ」専用のコーナーを設け、一般書籍よりも低価格で販売する。

 アマゾンは、「世界中の読者に作品や考えを伝えたいと真剣に望む作家、思想家、科学者、ビジネスリーダー、歴史家、政治家、そして出版業界の人々」に「キンドル・シングルズ」への作品提供を呼びかけた。

 また、作家や出版社が作品のフォーマットやアップロードを自由に行えるプラットフォームをキンドル・ストア内に設けるという。(c)AFP