「アジア」の存在感、ソーシャルメディアでも急増中
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【9月27日 AFP】フェースブック(Facebook)やツイッター(Twitter)など、欧米独占の感があったソーシャルメディア・ネットワークで、アジアの存在感が増している。
中国だけでブロガーは2億2000万人。また、シンガポール人の5人に3人はフェースブックのアカウントを持っている。アジアはオンライン広告にも大きなビジネス・チャンスを提供している。
■普及率で欧米を凌駕
PR企業、オグルヴィ・パブリック・リレーションズ(Ogilvy Public Relations)のアジア太平洋担当ディレクターで、ソーシャルメディアの「グル」と呼ばれるトーマス・クランプトン(Thomas Crampton)氏は、アジアのユーザーの増え方は世界のどこよりも速いと驚嘆する。
米調査会社ニールセン(Nielsen)は7月、ソーシャルメディアのアジアにおける普及率は今や欧米を越えたとする報告を発表し、「初期のWeb 2.0やソーシャルメディア革命の草分けは米国だったが、その後の形成過程でアジアが果たしている役割は小さくないどころか、時にリードさえしている」と解説した。2009年12月時点で、中国のブロガーは2億2100万人と、米国の倍以上となっているという。
■フェースブック、ツイッターもアジア隆盛
クランプトン氏によると、フェースブックのアクティブユーザーの月間登録者数では、米英に次ぐ3位にインドネシアが迫っており、数か月以内に2位に浮上しそうだ。フェースブックはユーザー数について、世界全体で5億人と発表しているだけで、地域別・国別の利用者数は明らかにしていない。しかし、マーケティング調査会社インサイド・ネットーワーク(Inside Network)の推計では、アジア・太平洋地域の月間アクティブユーザー数は1億1700万人で、世界の5分の1を占めるとみられている。
ツイッターで今年の6月、最も「つぶやいた」のもアジアの人びとで、米国の勢いをしのいだ。インターネット調査会社Semiocastの6月22日の24時間データによると、調査対象とした290万件の「つぶやき」のうち、日本、インドネシア、韓国が37%を占めた。一方、3月には30%を占めていた米国の「つぶやき」は減少し、6月にはわずか25%ほどになっていた。
■新規コンテンツも続々誕生
ソーシャルメディア上のコンテンツ作成も、アジア・太平洋地域では「世界のどこでもほとんど聞いたことがないような勢いで」進んでいる。調査会社フォレスター(Forrester)によると、中国、韓国、日本、オーストラリアで作成されているビデオ、音楽、文書などのコンテンツは、前年の米国の勢いを大幅に上回っている。
中国ではフェースブックとツイッターへのアクセスを禁止されているにもかかわらず、国内のソーシャルメディアが発展しているおかげで、ソーシャルメディア・ユーザーはどの国よりも多いとクランプトン氏は言う。中国の動画共有サイト「優酷(YouKu)」やSNS「Qzone」は、「ユーチューブ(YouTube)やフェースブックの代わりを100%果たしている」という。(c)AFP/Philip Lim
中国だけでブロガーは2億2000万人。また、シンガポール人の5人に3人はフェースブックのアカウントを持っている。アジアはオンライン広告にも大きなビジネス・チャンスを提供している。
■普及率で欧米を凌駕
PR企業、オグルヴィ・パブリック・リレーションズ(Ogilvy Public Relations)のアジア太平洋担当ディレクターで、ソーシャルメディアの「グル」と呼ばれるトーマス・クランプトン(Thomas Crampton)氏は、アジアのユーザーの増え方は世界のどこよりも速いと驚嘆する。
米調査会社ニールセン(Nielsen)は7月、ソーシャルメディアのアジアにおける普及率は今や欧米を越えたとする報告を発表し、「初期のWeb 2.0やソーシャルメディア革命の草分けは米国だったが、その後の形成過程でアジアが果たしている役割は小さくないどころか、時にリードさえしている」と解説した。2009年12月時点で、中国のブロガーは2億2100万人と、米国の倍以上となっているという。
■フェースブック、ツイッターもアジア隆盛
クランプトン氏によると、フェースブックのアクティブユーザーの月間登録者数では、米英に次ぐ3位にインドネシアが迫っており、数か月以内に2位に浮上しそうだ。フェースブックはユーザー数について、世界全体で5億人と発表しているだけで、地域別・国別の利用者数は明らかにしていない。しかし、マーケティング調査会社インサイド・ネットーワーク(Inside Network)の推計では、アジア・太平洋地域の月間アクティブユーザー数は1億1700万人で、世界の5分の1を占めるとみられている。
ツイッターで今年の6月、最も「つぶやいた」のもアジアの人びとで、米国の勢いをしのいだ。インターネット調査会社Semiocastの6月22日の24時間データによると、調査対象とした290万件の「つぶやき」のうち、日本、インドネシア、韓国が37%を占めた。一方、3月には30%を占めていた米国の「つぶやき」は減少し、6月にはわずか25%ほどになっていた。
■新規コンテンツも続々誕生
ソーシャルメディア上のコンテンツ作成も、アジア・太平洋地域では「世界のどこでもほとんど聞いたことがないような勢いで」進んでいる。調査会社フォレスター(Forrester)によると、中国、韓国、日本、オーストラリアで作成されているビデオ、音楽、文書などのコンテンツは、前年の米国の勢いを大幅に上回っている。
中国ではフェースブックとツイッターへのアクセスを禁止されているにもかかわらず、国内のソーシャルメディアが発展しているおかげで、ソーシャルメディア・ユーザーはどの国よりも多いとクランプトン氏は言う。中国の動画共有サイト「優酷(YouKu)」やSNS「Qzone」は、「ユーチューブ(YouTube)やフェースブックの代わりを100%果たしている」という。(c)AFP/Philip Lim