【8月6日 AFP】米グーグル(Google)は4日、次世代コミュニケーションプラットホームを目指した同社の新サービス「Google Wave」の開発を中止することを発表した。

 同社のウルス・ヘルツル(Urs Holzle)上級副社長が、公式ブログで開発中止を報告。Waveは革新的なテクノロジーでソフトウエア開発者からの熱い歓迎を受けたが、期待していたほど利用者の支持を得ることができなかったと説明した。

 また、今後の計画については、「Waveを単体製品として開発する計画はないが、サイトは少なくても年内は維持する。また、技術はグーグルのほかの製品へ応用する」と述べた。

 Waveは、電子メールとオンラインチャット、ソーシャルネットワーキング、ウェブサイトや書類への「wiki」風の編集機能などを統合するサービスで、電子メールやインスタントメッセージがメンバー間で共有され、自由に編集や追加、コメントなどをできるなどの機能を提供していた。

 グーグルは、招待利用者のみのベータ版運用を約8か月続けた後、5月にサービスを公開していた。(c)AFP