【6月27日 AFP】オンラインゲームの人気が高まる中国で、ユーザーの氏名の登録やゲーム会社に自己検閲を課すことなどを義務付ける同国初の規制が8月1日から導入される。

 中国では未成年を中心にインターネット中毒になる人が増えていることが問題となっており、対策として文化省が主導した。ゲームをしたいユーザーは身分を証明して登録することが義務付けられるほか、未成年者に適さない内容のゲームの提供が禁止される。

 英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、国産だけではなく外国から輸入したロールプレーイングゲームやソーシャルネットワークゲームにも適用される。

 中国ではコンピューターの価格が安い上、インターネット接続費用も比較的安いことに後押しされてインターネット利用者が増加し、それとともにオンラインゲーム業界が活況を呈している。

 北京(Beijing)に本拠を置くIT関連の調査会社アナリシス・インターナショナル(Analysys International)では2012年までに中国のオンラインゲームのユーザーは2億7000万人を超え、オンラインゲーム業界の市場規模は2009年の3倍近い約730億元(約9600億円)に達すると予測している。(c)AFP