【4月30日 AFP】米ITブログサイト、ギズモード(Gizmodo)が、米アップル(Apple)の「次世代iPhone(アイフォーン)」の試作品を入手したとする記事を掲載し、編集者が家宅捜索を受けた事件で、試作品を拾いギズモードに売却したのは21歳の男性だったことが明らかになった。

 この男性はアップル本社がある米カリフォルニア(California)州クパティーノ(Cupertino)に近いレッドウッド・シティ(Redwood City)在住のブライアン・ホーガン(Brian Hogan)さん。

 問題の次世代iPhone試作品はこのレッドウッド・シティのビアガーデンに、アップルのエンジニアが置き忘れたものだった。

 米ハイテク情報誌「Wired(ワイアード)」(電子版)に対し、ホーガンさんの代理人ジェフリー・ボーンスタイン(Jeffrey Bornstein)弁護士が文書で回答したところによると、拾い主であるホーガンさんは、持ち主のエンジニアに返そうという努力をもっとするべきだったと後悔している。またホーガンさんは警察の事情聴取は受けたが容疑は何もかけられていない。

 ボーンスタイン弁護士の話では、まず別の客がビアガーデンのスツールに置き忘れられていたiPhone試作品を発見。それを渡されたホーガンさんが周囲に聞いたが、自分のものだと名乗る人はおらず、ホーガンさんと友人たちはiPhoneを持ってその場を後にした。

 カリフォルニア州警察は前週、この試作品の詳細をギズモードに投稿した編集者ジェーソン・チェン(Jason Chen)氏の自宅を家宅捜査した。同氏の記事には試作品を5000ドル(約47万円)で入手したと記されていた。(c)AFP