【4月21日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は20日、各国政府からウェブサイト検閲やユーザーの個人情報提供の要請があった件数を公開した。

 検閲件数が最も多かったのはブラジルで、2009年7月から12月の半年間で291件だった。2位はドイツで、データの削除が188件あった。3位は142件のインド、4位は123件の米国だった。

 グーグルのデービッド・ドラモンド(David Drummond)最高法務責任者によると、各国で政府によるサイト検閲は急増しているという。検閲の内容は、サイトへのアクセス遮断、特定情報へのアクセス制限、ウェブサイト運営会社に対する自主検閲命令など様々だ。

 一方、ユーザー情報の提供要請でも、ブラジルが1位で、要請は3663件に上った。2位は僅差で米国。要請件数は3580件。3位の英国は、1166件だった。

 ドラモンド氏は、これらの情報提供要請は、ほとんどが犯罪捜査に基づくものだと説明している。(c)AFP/Glenn Chapman