【4月9日 AFP】(一部更新)米アップル(Apple)は8日、米カリフォルニア(California)州クパティーノ(Cupertino)の本社で行われた同社主催のイベントで、多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」の次世代基本ソフト(OS)「iPhone OS 4」を発表した。

 100以上の新機能を搭載した、iPhoneと携帯メディアプレーヤーiPod Touch向けのOSアップデートは今夏から提供される予定。

■マルチタスク対応、iPadと同期も

 柱となる7つの機能には、複数のアプリケーションを同時起動できるマルチタスク機能、電子書籍をダウンロードしてワイヤレスで新型タブレットPC「iPad(アイパッド)」と同期できる「iBooks」、同レベルのプレーヤー同士をマッチングさせるなどのゲーム向けソーシャルネットワーク機能「Game Center」、アプリケーションアイコンを整理するフォルダ機能、複数アカウントのメールを1つの受信ボックスで受ける機能などがある。

 中でも注目なのは、アプリ開発者や広告会社がアプリ内に直接広告を展開できる機能「iAd」だ。テレビCMが与える情動効果にも太刀打ちできるほか、アプリの販売以上の収入が期待できるとしている。

 この他にも、カメラの5倍デジタルズーム機能やスペルチェック機能が提供される。さらに、iPhoneを通じて直接、購入したアプリを別のiPhoneユーザーにプレゼントすることもできる。

 ただし、新OSの機能すべてを利用できるのは第3世代iPhone「3GS」と第3世代のiPod touchで、それ以前のバージョンでは一部機能が利用できない。(c)AFP/Chanan Tigay