【4月7日 AFP】米アップル(Apple)が3日に米国で発売開始したタブレット型・新多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を購入した顧客の一部から、無線LAN(Wi-Fi)接続が不安定だとの苦情があがっている。

 アップルのオンライン・サポートや、アップル製品専門の「MacRumors.com」といったオンライン・ショップに寄せられた苦情はこれまでに数十件。しかし大半の顧客は無線LANの異常を報告しておらず、問題がどの程度の範囲に及ぶのかは不明だ。

 内容は「ダウンロード速度が遅いと無線LANの受信が鈍くなる」、「同じ場所で使っているMacBookiPhone(アイフォーン)のほうは受信信号が一定しているのに、iPadだけが強くなったり弱くなったりする」という苦情が聞かれている。ユーザー間では、アンテナの取り付け位置が原因かもしれない、ソフトのバグだろうといった憶測が広がる。ただし「まったく問題ない」、「受信信号の強度は十分」という声のほうが多い。

 アップルでは「support.apple.com」に「トラブルシューティング-Wi-Fiネットワークと接続」というヘルプページを用意し、無線LANが検出できないカスタマーには、インターネットにとにかく接続するか、Wi-Fi信号の強度を報告するようアドバイスしている。

 5日、アップルはウェブサイトで「環境によっては、リスタート後やスリープから起動した場合、自動的に無線LANにつながらないことがある」という通知を掲載した。(c)AFP/Matt Crook