【3月18日 AFP】6月に開幕するサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の観戦を計画している人々に対し、セキュリティー対策ソフト大手シマンテック(Symantec)は17日、インターネット上でのチケット購入や宿泊手配をする観戦客を狙ったボットネット(ハッカーによってハイジャックされた違法コンピューターネットワーク)を発見したと発表した。

 6月11日のW杯開幕に向けて、同様のネット犯罪が急増する可能性を警告している。

 シマンテックの専門家によると、ネット上でW杯のチケットやホテル、移動手段などに関する検索を行う際、クレジットカードや銀行口座の情報を盗み出すために仕掛けられた「フィッシング」サイトに誘導され、個人情報を開示させるように誘導するスパムメールが送られてくる可能性がある。「うますぎる話」はわなの可能性が高いとしている。

 シマンテックによると、W杯のような大規模イベントの際にネット犯罪は増加する傾向にあり、2006年のサッカーW杯ドイツ大会前には40%、08年の北京五輪期間中は66%増加した。(c)AFP