【3月11日 AFP】米インターネット大手グーグル(Google)は10日、同社が進める書籍電子化事業「グーグルブックス(Google Books)」について、イタリアの国立図書館の蔵書の電子化でイタリア文化省と合意したと発表した。国家の省庁としては世界初の動きという。

 グーグルによると、電子化で合意したのはローマ(Rome)とフィレンツェ(Florence)にある国立図書館。電子化にかかる費用はすべてグーグルが負担し、イタリアに電子化のためのセンターを設立するという。

 電子化された蔵書は、図書館のウェブサイトからも利用できるようになるという。

 対象となる蔵書は、1868年以前に出版された著作権の消滅した書籍。イタリアの物理学者ガリレオ(Galileo Galilei)や、ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)などの著作も含まれている。(c)AFP/Davide Berretta