【2月19日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は18日、米検索大手グーグル(Google)ら数十社の企業が前月に受けたサイバー攻撃について、中国国内の2つの教育機関から行われていたことが分かったと報じた。

 同紙は匿名筋の情報として、攻撃源を逆探知したところ上海交通大学(Shanghai Jiaotong University)と、藍翔高級技工学校(Lanxiang Vocational School)のコンピューターにたどり着いたとしている。後者は軍の支援を受けて設立された教育機関で、軍の一部のコンピューター専門家も教育を受けている。

 この情報筋は、企業秘密やコンピュータープログラム、中国の人権活動家の通信を狙ったネット上のスパイ活動は、前年4月ごろから始まった可能性があるとしている。

 前月、中国からサイバー攻撃を受けたことを明らかにしたグーグルは、発信源を確認する米情報機関の調査に協力している。(c)AFP