【2月15日 AFP】米アップル(Apple)の有料配信サイト「iTunes Store(アイチューンズ ストア)」で、身に覚えのない料金を請求されるトラブルが相次いでいる問題で、消費者庁は15日、日本法人アップルジャパン(Apple Japan)から週内に事情説明を求める方針を明らかにした。

 消費者庁によると09年秋ごろからこれまでに、利用した覚えのない音楽のダウンロード料金を請求されるといった相談が少なくとも95件、寄せられている。被害はカード大手5社のユーザーに及び、数百円程度から数十万円にまで上る。

 数年前に音楽ダウンロードサイトにカード番号などを登録したまましばらく使っていなかった女性が、身に覚えのない利用料金として合計十数万円を請求された例もあるという。

 アップルジャパンからは現在までのところ、この件に関する発表はない。

 同社のiTunesでは音楽やゲーム、ビデオ、多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」向けのアプリケーションなどの有料ダウンロード・サービスを提供している。

 経済産業省など関係省庁は合同で、個人情報が盗まれていないかどうか調査を行っている。当局は消費者らにクレジットカードの請求書をよく見るよう注意を呼び掛け、疑わしい請求があった場合は報告するよう勧告している。(c)AFP