【2月8日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)が、同サイトを模倣している中国の検索サイトに対し、類似ロゴをしないよう求め、改善されない場合は訴訟も辞さないと警告した。8日の中国国営メディアが伝えた。

 中国政府のインターネット検閲に対する抵抗姿勢を鮮明にし、中国が発信源のサイバー攻撃を受けていると主張して同国からの撤退さえちらつかせているグーグルから警告を受けたのは、中国のウェブサイト「グージエ(Goojje、谷姐)」。

 深セン商報(Shenzhen Economic Daily)の報道によるとグーグル側は、グージエがグーグルの商標権を侵害していると非難している。グージエのロゴがグーグルのロゴに酷似しており、グーグル公認の中国語サイトや関連サイトのように見えるという。グーグル側の弁護人はグージエに、8日までにロゴ使用を中止するよう求める要請書を送った。

 これに関するAFPの取材に対し、グーグル・チャイナ(Google China)からすぐには回答を得られなかった。

 報道によると、グージエは前月、グーグルが中国からの撤退の可能性に言及した直後に開設された。運営しているのは大学生1人が中心となっている20人のグループで、この学生についてはWenという苗字以外は不詳だ。

 グージエはホームページのデザインに加え、中国名の漢字もグーグルにまねている。グーグルの中国語表記は「谷歌」で「歌」は「兄」を意味する漢字と同じ発音だが、グージエは終わりの一字に姉を意味する「姐」を使い、「谷姐」としている。(c)AFP