【2月7日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は4日、同社が無料で提供する3D地図サービス「グーグル・アース(Google Earth)」に、海底バーチャル探検ツアーの新機能を追加したと発表した。

 グーグル・アースでは、3Dの海底地形を探索できるサービス「Explore the Ocean layer of Google Earth」が1年前から始まっているが、今回はこれに世界中の海底の見所を案内する新機能「Ocean Showcase」が追加された。ツアーには、米誌「ナショナルジオグラフィック(National Geographic)」で活動が紹介されている著名海洋科学者シルヴィア・アール(Sylvia Earle)博士の音声ガイドが付いている。

 Explore the Ocean layer of Google Earthには、写真家、動物学者、政府機関、非営利団体などから、海底や海面の写真や動画が大量に提供されている。グーグルのプロダクトマネジャー、ジェニファー・オースチン・フォルクス(Jenifer Austin Foulkes)氏によると、海洋ツアーでは途中で好きなときに立ち止まり、ザトウクジラなどの海洋動物やその周囲の様子を写しだしている動画をゆっくり眺めることができるという。

■バーチャル大戦史跡地めぐりも登場

 グーグル・アースにはこのほか、欧州各地に残る第二次大戦中の爆撃地跡の衛星写真を見る機能も追加された。

 欧州35都市については1943年に撮影された写真が、ワルシャワについては35年と45年に撮影された写真がそれぞれ提供されており、各都市について、現在の衛星写真と過去の写真を並べて比較しながら閲覧できる。

「この機能を使うことで、各都市を襲った戦争の悲惨さを思い出すことができ、さらに都市が長い時間をかけて再興されていく様子がよく理解できる」と、グーグル・ヨーロッパのローラ・スコット(Laura Scott)氏はブログで述べている。(c)AFP