【11月19日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は17日、インターネットを利用したクラウドコンピューティングサービス、「Windows Azure」を来年1月1日に開始すると発表した。

 米ロサンゼルス(Los Angeles)で開催された開発者向け会議「Microsoft Professional Developers Conference」で同社のチーフ・ソフトウェア・アーキテクトのレイ・オジー(Ray Ozzie)氏が明らかにしたところによると、最初の1か月は無料で、2月から課金を始めるという。

 オジー氏は「顧客はアプリケーションの開発と利用にフレキシビリティを求めている」と説明。Windows Azureについて、パソコンと携帯電話とテレビがクラウドで結びつけられ、「3つのスクリーンと1つのクラウド」という言葉で表される未来のネット生活の一部になると語った。

 クラウドコンピューティングは、ワードプロセッサや表計算ソフト、カレンダーなどのソフトウェアをインターネットを経由して提供するもので、これを利用することで企業は職場のコンピューターにおけるパッケージソフトの購入やインストール、アップデートなどの費用を削減できる。

 ライバルのグーグル(Google)やアマゾンドットコム(Amazon.com)はすでにクラウドサービスを提供しているため、マイクロソフトにもクラウドサービスを提供するよう求める声が高まっていた。

 IT関連の調査会社ガートナー(Gartner )は前週、クラウドコンピューティングの年間売上は2013年末までに140億ドル(約1兆2500億円)を超えるとの予測を発表している。(c)AFP