【11月13日 AFP】米マイクロソフト(MicrosoftMS)は12日までに、海賊版ゲームをプレーできるよう改造された同社の家庭用ゲーム機「Xbox360」をオンラインゲーム用プラットフォーム「Xbox Live」から追放すると発表した。これを受けて、オンライン広告やオークションサイトには、改造版ゲーム機が多数売りに出されている。

 MSは、改造版のコンソールの利用はXbox Liveの利用規約に違反しており、利用者についてはXbox Liveのメンバー保証を無効とし、利用を禁止するとしている。もし、メンバーが正規版のソフトを購入して正規版のゲーム機でプレーするのであれば、それ以上の措置は取らないという。

■大注目の新作ゲーム「MW2」がターゲットか

 改造されたXbox360によるXbox Liveへのアクセス数は明らかにしていないが、一部では50万台以上と報じられている。

 マイクロソフトの措置は、10日発売されたビデオゲーム「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア2(Call of Duty: Modern Warfare 2MW2)」のオンラインプレーが増加することを見越したものとみられる。

■「MW2」は初日だけで売り上げ3億

「MW2」を制作したアクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)が12日発表したところによると、同ゲームは販売初日の10日、英米だけで470万本、額にして3億1000万ドル(約280億円)を売り上げた。

 エンターテインメント商品の販売初日の売り上げとしては、数々のハリウッド映画をしのぎ、史上最高。これまでの記録は、2008年7月に公開され、週末興行収入1億5840万ドル(約140億円)を記録した新バットマンシリーズ第2弾『ダークナイト(The Dark Knight)』だった。(c)AFP