【11月13日 AFP】半導体世界最大手の米インテル(Intel)は12日、競合する米アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ(AMD)から反トラスト法(独占禁止法)違反や特許侵害で訴えられていた問題で、AMDに対し30日以内に12億5000万ドル(約1100億円)を支払う和解案に合意した。

 両社の共同声明によると、今回の和解は「反トラスト法違反をめぐる訴訟やクロスライセンス問題など、すべての法的争いについての包括的な合意」だという。

 両社は、特許の相互利用を認める新たな5年間のクロスライセンス契約を結び、これまでの契約違反の主張をすべて取り下げることで合意。また、インテルは商慣行上の取り決めに従うことにも合意した。

 一方のAMDは、米国と日本で起こしたインテルに対する訴訟を取り下げるほか、世界各国で当局に提起したすべての不服申し立てを撤回する。

 インテルの市場独占をめぐっては、5月に欧州連合(EU)当局が独禁法違反だとして10億6000万ユーロ(約1400億円)の巨額制裁金の支払いを命じたほか、今月4日には米ニューヨーク(New York)州も反トラスト法違反の疑いで同社を提訴していた。(c)AFP/Rob Lever