【11月11日 AFP】世界的に注目されるビデオゲーム「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア2(Call of Duty: Modern Warfare 2)」が10日、同ゲームの暴力表現をめぐる論戦が繰り広げられるなか、英国で販売が開始された。

 英国のキース・バッツ(Keith Vaz)元欧州担当相は、英下院で「ゲームソフトを制作した会社も、特定のシーンをスキップすることができるようゲーム内で警告を出しているほどに、非常に暴力的なシーンが含まれている」と述べ、子どもたちがこのゲームに触れないための対策を政府に強く求めた。モダン・ウォーフェア2は、米カリフォルニア(California)州のゲーム会社、アクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)が制作した。

 一方、トム・ワトソン(Tom Watson)元デジタルエンゲージメント担当大臣は、ゲームを実際に目にしたと述べ、「あまり快適とは言えなかったが、多くの映画や本よりひどいとは言えない」と述べる。

 また、ワトソン氏は「ビデオゲームに関連して議会から出てくる発言は、容赦なく否定的なものだけだ」と述べ、「(議員たちは)ビデオゲームで遊ぶことに対して道徳的なパニック状態を生み出すのではなく、大勢のゲームデザイナーやプログラマー、そして数百万人以上のゲームユーザーをサポートするべきだ」と語った。(c)AFP