【11月8日 AFP】契約者数で中国第2位の携帯電話サービス会社、チャイナ・ユニコム(China Unicom)は、10月30日から北京(Beijing)で米アップル(Apple)の携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の販売を開始したが、予想外の売れ行き不振に失望の色を隠せない。

 その原因は価格が高すぎる点だと、販売関係者や専門家らは指摘する。さらに、Wi-Fi通信機能やその他のさまざまな機能が使えないことも不人気の要因となっている。しかもユーザーはWi-Fi通信機能が利用できるiPhoneの海賊版を簡単に手に入れられるという。

 携帯電話の契約数が7億2000万人近くに上る中国は世界最大の携帯電話市場だが、チャイナ・ユニコムが発表したiPhone販売開始後の最初の週末の売り上げ台数は5000台だった。それ以降の売り上げ台数は公表されていない。

 販売初日こそiPhoneを手に入れようと冷たい雨風のなか数百人が列を作ったが、2007年のニューヨーク(New York)や08年の東京や香港(Hong Kong)の発売日ほどには盛り上がらなかった。

 ユニコムはiPhoneの価格を下げる契約プランを提案している。しかしそれでも500ドル(約4万5000円)以上となり、大半のユーザーにとって手が届かない価格だ。

 iPhoneに大きな期待をかけるユニコムは3年で500万台の販売を見込んでいるが、専門家らはその目標が達成できるか分からないとしている。(c)AFP