【10月23日 AFP】イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相の暗殺を呼びかけるグループがソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のフェースブック(Facebook)内に複数立ち上げられているとして、ローマ(Rome)検察当局はこのほど「加重脅迫罪」の疑いで捜査を開始した。伊紙レプブリカ(Repubblica)が22日報じた。

「ベルルスコーニを暗殺しよう(Uccidiamo Berlusconi)」は2008年9月に立ち上げられ、それきりになっていたが、今年10月上旬から「コンパニオン・ラウル(Companion Raul)」と名乗る人物が管理を引き継ぎ、現在1万6000人のメンバーが参加している。

 レプブリカ紙によると、コンパニオン・ラウルは「誰も殺したいと思っていないし、法を犯すことをあおっているわけではない」と主張しているが、参加メンバーは本名を明かして「シルビオ、お前はケネディと同じ最期を迎えるだろう」などのメッセージを書き込んでいる。

 また、「ベルルスコーニに死を(Death to Berlusconi)」と題された別のグループもあり、300人近いメンバーが参加している。

 伊警察当局は、米フェースブックに対し「ベルルスコーニに死を」の削除は求めず、一般利用者のアクセス遮断のみを要求。またローマ司法当局はフェースブックに、これらのグループを立ち上げたメンバーの個人情報を提出するよう要請している。(c)AFP