EU、独ブックフェアで電子図書館立ち上げ 14万点を無料提供
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【10月19日 AFP】欧州連合(EU)は、現在開催中の世界最大の書籍見本市「第61回フランクフルト国際ブックフェア(Frankfurt Book Fair)」で、電子図書館「EU Bookshop Digital Library」を公開した。EUの前身が発足した1952年以降の欧州関連の資料など、およそ14万点が無料でダウンロードでき、約50言語に対応。個人、企業、図書館など、EU加盟国外からも利用できる。
EUの声明によると、保存資料は教育、環境、保健、運輸など幅広い分野のEU関連機関の刊行物で、1953年以降の公式統計も提供する。最古の資料は、EUの前身である欧州石炭鉄鋼共同体(European Coal and Steel Community、ECSC)の最高機関設立を宣言するジャン・モネ(Jean Monnet)氏の演説だという。
EUは2008年2月から、約250万ユーロ(約3億4000万円)の費用をかけて約11万点、1200万ページの刊行物――現物を保管するには約4キロメートルの書棚が必要――をスキャンした。今後も毎年1500点のデジタル文書を追加する予定で、刊行物のデジタル化もさらに進める。
欧州委員会(European Commission)のレオナルド・オルバン(Leonard Orban)委員(多言語問題)は18日、電子図書館計画は「EUの歴史を加盟各国の多様な言語で保存・振興するための取り組み」だと強調。図書館が「偏見に対抗する追加的な手段」となることを期待していると述べた。
EU Bookshop Digital Libraryのデジタル資料は、EU各国の図書館や博物館による電子図書館ポータルサービス「ヨーロピアナ(Europeana)」からも利用が可能になる予定。(c)AFP
【参考】EU Bookshop(英語)
EUの声明によると、保存資料は教育、環境、保健、運輸など幅広い分野のEU関連機関の刊行物で、1953年以降の公式統計も提供する。最古の資料は、EUの前身である欧州石炭鉄鋼共同体(European Coal and Steel Community、ECSC)の最高機関設立を宣言するジャン・モネ(Jean Monnet)氏の演説だという。
EUは2008年2月から、約250万ユーロ(約3億4000万円)の費用をかけて約11万点、1200万ページの刊行物――現物を保管するには約4キロメートルの書棚が必要――をスキャンした。今後も毎年1500点のデジタル文書を追加する予定で、刊行物のデジタル化もさらに進める。
欧州委員会(European Commission)のレオナルド・オルバン(Leonard Orban)委員(多言語問題)は18日、電子図書館計画は「EUの歴史を加盟各国の多様な言語で保存・振興するための取り組み」だと強調。図書館が「偏見に対抗する追加的な手段」となることを期待していると述べた。
EU Bookshop Digital Libraryのデジタル資料は、EU各国の図書館や博物館による電子図書館ポータルサービス「ヨーロピアナ(Europeana)」からも利用が可能になる予定。(c)AFP
【参考】EU Bookshop(英語)