アップル新型「iPodナノ」は動画も撮れる、復帰のジョブズ氏発表
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【9月10日 AFP】米アップル(Apple)は9日、米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)で開いたメディア向けイベントで、動画撮影機能などを搭載した新型の携帯音楽プレーヤー「iPodナノ(iPod Nano)」を発表した。既存の各種iPodも値下げする。会場には長らく公の場に姿を見せていなかったスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)最高経営責任者(CEO)も登場した。
新型iPodナノは、動画撮影用カメラのほか、FMラジオや歩数計、マイク、スピーカーも内蔵。パソコンへの転送機能も備え、撮影した動画をナノ上で見るだけではなく、「1クリックで動画共有サイト『ユーチューブ(YouTube)』への投稿も可能」(ジョブスCEO)という。米販売価格は8GBモデルが149ドル(約1万3700円)、16GBモデルが179ドル(約1万6500円)。
既存の各種iPodについては値下げを行い、例えば、8GBのiPodタッチ(iPod Touch)の米販売価格は、249ドル(約2万3000円)から199ドル(約1万8300円)になる。
■約1年ぶりのCEO復帰に会場総立ち
一方、舞台上にジョブズ氏が姿を見せると、会場は盛大なスタンディングオベーションで迎えた。6月に肝臓手術を受けたジョブズ氏は、一部の職務に復帰はしていたものの、公の場に姿を現したのは昨年10月以来と約1年ぶり。
ジョブズ氏は、「わたしはしっかり立っている。アップルに戻ってきた」「ここに来ることができ、とてもうれしい。5か月前、わたしは肝臓移植手術を受けた。わたしの肝臓は、交通事故で死亡した20代の若者が提供してくれたものだ」と語った。(c)AFP